ホンダの社会活動「Honda Cars×NPO」 

 

NPO法人なでしことの出会い

 
 
はじまりは、一通のメールからでした。
差出人はNPO法人理事長様から。
障がい者支援の事業所で、広告代理店と音楽事業を行い、Honda CarsのWebサイトの撮影依頼という内容。
 
僕はカメラマンとして独立する前は、障がい者支援のNPO法人で介護の仕事をしていた経験があり、依頼内容に強く興味を惹かれました。
すぐにお返事をして、その週にお会いすることになりました。
 
NPO法人なでしこは、大阪市東住吉区にあり、幹線道路沿いにあるビルの二階にありました。
障がい者の支援事業所と広告代理店の結びつきがイメージとしてできていませんでしたが、実際に訪れてみると、これまでの福祉の現場にある価値観が一新しました。
広くて真っ白なオフィスには、作業デスクとPCが規則的に並べられていて、そこはまさしく広告代理店のオフィスそのものでした。

夕方の時間だったため、利用者さんたちはすでに帰宅し、3名のスタッフとお話しをすることになりました。
理事長の足立さんは、大和証券から精神科ソーシャルワーカーに転職し、病院勤務を経てNPO法人なでしこを設立。
音楽事業をまとめる槙野さんは、世界各国で公演した実績を持つソプラノ歌手。
Webディレクターの安倍さんは、なでしこが制作するWebサイトのチームリーダー。

実際にお話をして撮影内容に魅力を感じ、僕はカメラマンとしてプロジェクトのメンバーになりました。
 
 

Honda Cars花園 

 
足立代表と最初に訪れたお店がHonda Cars花園でした。
ウッディーな雰囲気の店内と、ロフトになっている憩いのスペースが魅力。土曜日ということで、店内はお客様で賑わっていました。
社長の今田さんは、アウトドアブランドに身を包み、体格のいい登山家のようなイメージで、このお店の雰囲気とマッチしていました。
今回のプロジェクトは、今田社長が足立代表と出会い、NPO法人なでしこに自社のWebサイトの制作を依頼したことからはじまります。そしてその活動は広がり、大阪府下のホンダ正規ディーラー12社が参入しています。
障がい者の支援は様々な形がありますが、仕事を発注することで、長期的な雇用支援、自立支援に繋がります。また
Webサイトの運営という技術的な労働は珍しく、健常者のサポートは必要ですが、新しい社会福祉の可能性を感じます。
Hoda Cars花園は、積極的にフェイスブックなどのSNSでWeb広告を出して集客に繋げています。従来のテレビや印刷媒体ではなく、インターネットでのWeb広告は、広告予算を抑えることができ、NPO法人のような少人数の組織でも新規に参入できる利点があります。
 
そして2017年、大阪府ホンダ会(大阪府のHonda Cars全販売会社で構成)のAdWordsアカウントが国内自動車販売業界で初めて「来店コンバージョン」ホワイトリスト化、検索連動型広告からの大阪府のHonda正規ディーラーの来店数の可視化を実現する結果になりました。
 
 

撮影開始

 
 
2017年7月30日撮影開始。
土日は足立代表と一緒に現場に入り、平日は今田社長と他のディーラー店をまわることになりました。
撮影内容はスタッフの紹介ページで使用される個別写真と、働く様子の写真です。
撮影は営業中に行われるため、個別写真と集合写真以外は、基本的にカメラ目線ではない、日常のを写真に切り取ります。
その様子はこちらのコラムをご覧ください。
 
 
 

撮影の移動手段 HONDA CRF250L

 

 

Honda Carsの撮影地は大阪府北から南と距離があるため、移動は主にオートバイです。
プロジェクトに参加する前はカワサキ車に乗っていましたが、ホンダ車に乗り換えました。
車種はCRF250Lです。車体が軽くて燃費も良く、高速道路も走ることができます。
Honda Carsは自動車のディーラーですが、オートバイの好きなスタッフも多く、ホンダ車で現場に行くとコミュニケーションが広がります。
 
 

 経過報告

 
2017年8月22日。
NPO法人なでしこに、それぞれのディーラーの社長様やスタッフ様が集まり会議。
撮影の経過報告、ポスターの制作、サンプル用のフォトブックを配布しました。

 
 

サービススタッフの手には物語があります

 
 

Webサイト完成

 
2017年10月14日。
Webサイト完成、一斉公開。
 
 

本田技研の公式サイトで

 
2017年10月17日。
本田技研工業の公式サイト、ホンダの社会活動のコーナーで、このプロジェクトが取り上げられることになり、動画の撮影が入りました。
 
 

 
本田技研のページより
 
 

プロジェクトの今後

 
   
大阪府には、Honda Carsが100社以上あり、NPO法人なでしこが制作しているWebサイトは約 1/10です。今後はこのプロジェクトの想いに賛同していただけるディーラー様の獲得、新規受注を目指しています。
仕事を受けることで、直接的に障がい者の雇用に繋がります。労働は社会参加の意味もあり、健常者、障がい者がともに、仲間意識を持って当たり前のように働ける社会、ノーマライゼーションと書くと難しく思われるかもしれませんが、そんな社会が理想です。